寒さが尋常ではないですね　いかがお過ごしでしょうか　なかみち皮膚科クリニックです。

今回は　爪が緑色になる病気をご紹介したいと思います。

症例は７０歳代　女性です。右手の親指の爪が変色してきたということで来院。

右１指爪先端部に　緑から黄色みを帯びた爪の変色を認めます。

緑膿菌感染を疑いまして　爪を検査と治療を兼ねて　削り取りました。
削り取るのは　あまり痛くありませんよ。

検査の結果　緑膿菌が検出されましたので　塗り薬と内服薬の治療を開始しました。
飲み薬は約２週間、塗り薬は治るまでずっと使用してもらいました。

次に３ヵ月後の写真です。

まだ　少し症状は残っていますが　良くなってきています。その後来院されていないのでどうなっているかは　わかりませんが　ここまできたら大丈夫だと思います。

本当は見た目の改善が得られたら　検査して、緑膿菌がいない事を確かめた方が良いですが‥‥‥。

緑膿菌は　台所・風呂場・花瓶の中などの　水溜りの中に生息しております。健康な人がかかっても　大病になることは少ない菌ですが、爪などに感染するとこのように緑色に変色してきます。また体力が弱っている方に伝染するのは良くないので　加療をした方が良い病気です。

症状が軽く表面だけの場合には、塗るだけでよくなる場合もありますが　爪の実質や爪の下に浸透している場合には　爪を削るか・取って　飲み薬も併用した方が良い場合があります。

最近は　ジェルネイルした部分の爪が緑色になって　来院される方も　ときどきいます。

爪の変色にはご注意くださいね。緑色以外の変色も注意が必要ですよ。

クリニック名：二条駅前なかみち皮膚科クリニック