手の爪の変形にレーザー治療が奏効した事例
- 2017.11.26
- 爪の病気
久しぶりに 臨床写真の投稿です。
患者さんは 60歳代 男性。右の薬指の爪が割れることを繰り返して、今まで様々な薬を塗ったり飲んだりしたが 改善がないということで
来院されました。
初診時のお写真です。
右4指(薬指)の爪が割れて 変形しているのが わかります。
爪の水虫は検査で否定しました。おそらく爪が脆弱になっていること、外力が加わっていることが原因ではないか推測しました。
外力に関しては 日常生活をよく観察していただきましたが 思い当たることはなく、
爪が割れやすい状態になっていると考え 保湿剤外用(これは前医でも行っていたそうです)と
血流改善にともなう爪甲形成の改善を期待し、レーザーリネイルを行ってみることとしました。
爪の根元から 綺麗な爪が生えてきたと よろこんで 受診されました。治療の効果については半信半疑で開始しましたが、こちらも少し自信をもって治療を行うことができるようになりました。
そして 4ヶ月目
もう 誰が見ても 改善傾向が明らかになってきました。
そして半年目。
ほぼ完全に 正常な爪に生え変わりました。患者さんは大変満足して通院加療されています。
全員に安定して結果が出せるとまでは行きませんが、種々の治療をしても難しい爪のトラブルに対して有効な治療法の1つと考えて治療を
行っています。繰り返しますが、必ず利くわけではありませんので、治療の対象は慎重に選んでおります。
現時点では保険は通らない自費診療である事もご留意下さい。
以上 今回は久しぶりの臨床写真のコーナーでした。
文責) 中道 寛
クリニック名:二条駅前なかみち皮膚科クリニック
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