巻き爪の矯正治療例その2.
- 2015.08.29
- 巻き爪矯正の症例
巻き爪矯正の治療事例その2です。
今回は 肉芽腫を伴った 巻き爪の治療事例です。
患者は 20歳代 男性。
主訴:2年以上続く左1趾の巻き爪+肉芽腫、歩行時の疼痛
初診時の臨床写真です。爪の傍に小指頭大の紅色の易出血性の小結節を認めていました。これがいわゆる肉芽腫と呼ばれるものです。
テーピングと塗り薬を薦めて 約1週間後。次は処置前の写真です。
テーピングと外用により、やや肉芽腫はやや黒くなりましたが、十分な縮小を残念ながら得られず、追加の治療をすることになりました。
それでは正面から、
爪は彎曲し、皮膚に陥入しております。よってこれはベースに巻き爪があり、爪が皮膚に刺さったり、擦れたりすることで、些細な傷が肉芽腫に悪化したものと考えられます。
治療法はいくつかありましたが、患者さんと、ご相談した結果、巻き爪矯正(VHO)とガター法を併用することになりました。
次は、初回治療直後の写真です。
なるべく 肉芽腫付近にワイヤーが当たらないように 固定しました。わかりにくいかもしれませんが、爪と肉芽腫との直接的な接触を避けるために、ガターチューブを入れています。
矯正後にガターチューブを入れるのは 麻酔するほど痛くありませんよ。このような症例では、矯正なしで入れるには麻酔しないと難しいでしょうね。次はこの方の、3ヵ月後の写真です。
肉芽腫はどこにあるのでしょうか? 全くなくなってしまいましたよね。
わずかな爪の彎曲は残るものの 爪の形も矯正されておりますね。
この方は運良く 1回の治療、しかも3ヶ月で治療を終えることができましたが、概ね爪の矯正治療期間は1年かかります。その間 最低3ヶ月に1回程度の通院を必要とします。
肉芽腫を伴う事例は 比較的若い方に多いです。かくいう小生も高校時代はこの状態でしたので、海水浴やプールの授業がとても嫌だった記憶がございます。
肉芽腫を伴う事例も、昔は難渋することもありましたが、ほぼこの矯正治療をベースとした治療で 爪を抜かずに済むようになっております。
当院は巻き爪の矯正を年間約800趾前後行っております。
全ての症例に有効というわけではありませんが、
爪周囲の痛みでお悩みの方は 一度受診してみてください。
受診の際には、巻き爪矯正VHOのよくあるお問い合わせもご参照ください。
クリニック名:二条駅前なかみち皮膚科クリニック
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