尋常性疣贅その3 ~ いぼは感染症です ~
- 2015.12.14
- 尋常性疣贅(いぼ)
イボ シリーズ 3回目です。
2回目にて サロンや自己処置で削るのは危険とお伝えしたと思います。
イボ は 感染症です。いぼのウイルスは 肉眼でも そこそこ立派な顕微鏡でも見ることは できないぐらい小さいものです。
次にイボの角質の部分の写真を提示します。(写真は 徳島の高名な病理の先生から 拝借いたしました)
まず 弱拡
もうちょっと 拡大してみましょう
やや 青みがかかった 部分をさらに 拡大してみましょう。
この 青みがかった 豆みたいなものが 核内封入体と呼ばれる イボウイルスが感染している細胞の核でございます。
角質には イボが うじゃうじゃ いるのが お分かりいただけますでしょうか?
ということは イボの角質を削ると 広がる可能性が あるわけです。
どこに 広がるのか?
一つ目は 患者さんの別の部位に、
二つ目は 施術者にも、
三つ目は 部屋や空気に飛び散ります。
ただ 治療の効果を上げるには 削ることが有効な場合も あります。その点のメリット・デメリットを勘案して 治療に当たる必要があります。
またイボを削った時には、施術者や他の患者さんに伝染る可能性はあるので、施術者の感染防御、施術後のお掃除は念入りにやらねばなりません。
かくいう私も 掃除に参加することがあります。患者さんにはお待たせしますが 安全に施術を行うには必要なことです。そして治療部屋の換気扇と空気清浄機は 常に全開でございます。
実際治療を受けていただいている方は ご存知とは思いますが、処置中の小生はマスクと防御眼鏡をかけています。施術者への防御も大切ですから。ちゃんと対策をしないと、
イボは顔に伝染することもあります。イボの治療をすることは大変なんですよ。
ということがわかって欲しいと思い、ちょっと愚痴らせていただきました。
イボでお悩みの方 お近くの皮膚科にご相談してみてくださいね。放置していても治りにくく広がりますし、治りにくい方でも根気よく続ければ大抵は治りますよ。
ようやく 次で 治療編に入れそうだ。
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