季節の皮膚病~ 凍瘡(しもやけ) ~ VER.2016
- 2016.01.25
- その他の足の皮膚病
記録的な寒波が京都にもやってきて 格段に手足が寒くなる季節がやってきましたね。
暖冬だなといっていたのが 突然様変わりしましたね。
この季節になり 皮膚科に訪れることが増える病気の一つに 凍瘡(しもやけ) があります。
凍瘡が特に出現しやすい場所は 手足の指、耳たぶ、頬、鼻でございます。
典型的な臨床写真はこちらです。右足の指が 紫色に変化していますね。
凍瘡の原因は 皮膚の温度が低下して 血流が悪くなることです。
予防としては 保温性のある手袋、靴下、耳あてなどを利用することです。寒空の中自転車などに乗るときには是非対応してくださいね。足浴・手浴も有効です(炭酸泉などは特にお勧め。)
治療としては
①やはり 保温です。 火傷しない程度に温めましょう。上記の予防を徹底しましょう。
②は血流を改善する作用のある保湿剤を塗ること。病院での処方薬としては ヒルドイドとユベラ軟膏があります。
塗り薬は基本何回塗っても良いです。特に入浴後など足を拭いた後には必ず塗るようにしてください。拭き残した皮膚の水分が蒸
発するときに気化熱により皮膚温が低下するためです。
③それでも治まらない時には飲み薬の出番です。
当院では 漢方薬の当帰四逆加呉茱萸生姜湯を よく用いています。
それでも良くならない場合には コレキサミンなどを用いております。
上記治療に抵抗性の方、潰瘍ができた方、季節外れの真夏の凍瘡の方、好発部位以外にも凍瘡様の赤身がある場合には 膠原病や閉塞性の血管病変があるかもしれませんので 精査が必要になる場合があります。 ご注意ください。
クリニック名:二条駅前なかみち皮膚科クリニック
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